遠山郷応援会

活動趣旨

資本主義経済の発展に伴い都市への人口流入が多くなり、それ以外の地域で人口減少や経済活動の衰退が進む傾向は、自由経済圏の各国が抱える共通の課題であるようです。人口や経済活動の一極集中は、都市部においても地方においても生活水準の維持、災害リスクの分散、治安の維持や国防を困難にするものであり、地方の活力を維持することは健全な国土の管理や発展に不可欠であると言えます。人口が減少し資本が流出してしまう地域の生活や産業を守るためには、地域内における事業の継続や発展の工夫を重ねると共に、流出した資本が生んだ都市部の余剰資本を地域に還元し、国全体で格差の少ない均衡の取れた発展を目指す必要があります。

遠山郷は魅力的な自然環境や文化を持ち、かつては農林業を中心に栄えた地域でありながら、人口が大きく減少し経済活動が困難になりつつある地域の一つです。平地こそ少ないものの多種の農作物の生育に適した気候で、良好な居住環境が得られ、南方の地域と往来しやすく、赤石山脈西麓への出入口でもあるこの地域を荒廃させて良いとは思えません。

地域の経済や文化を守り後世に豊かな社会を残すため、自律継続的に人口の維持と経済活動の発展が行われる仕組みを目指すことが私たちの活動の基本です。具体的には、地域経済の基盤となるべき農地や山林の維持保全、地域内にある価値の可視化や価値の創出による事業化、地域の魅力や課題の情報発信等です。これらの活動は、地域住民だけでなく都市部に住む人々が地域の課題を自らに係るものと捉えて主体的に取り組めることが望ましく、地域内外で相互に無理なく協力し合える環境を作っていきたいです。

会員及び関係者においては、より豊かな社会の追求を通じて同時に個々人の幸福を実現されることを願います。